金融業界のデジタルマーケティング入門「金融マーケナビ」

事例

新卒社員が実践!新NISA口座開設と金融機関の選び方

2025年2月3日 62 Views

はじめまして、2024年4月に弊社に新卒入社いたしました山野(やまの)と申します。
6月より金融機関様特化の事業部に配属となり、多くの金融機関様にデジタルマーケティングのご支援をさせていただくことになりました。

弊社の強みである「申込数を増やす」ための口座開設・ローン申込みのWeb受付スキームについて、いざご提案をしようとしても、「そもそもWebで申し込むってどんな感じなのだろうか?」、「Web申込みってどういうポイントが便利なのだろうか?」がいまいちピンとこず。。
(実は、幼い頃に親に口座開設をしてもらったきりで、自分で口座開設もしたことがなかったです)

ということで、実際に金融サービスのWeb申込みをしてみよう!ということで、新NISA口座を開設してみました。

以下では、投資知識0の人間が、どのような経緯を経て口座開設をするのか?また、その時に一申込者として感じたこと・考えたことについて記載しています。

「NISA」って何?

NISA口座を開設するぞ!と張り切ったものの、
「NISA制度」そのものをよくわかっていなかった私は、「NISAとは?」を調べるところから始めました。

ポイントについては、様々なWebサイトから学びました。
・NISA(ニーサ)は、少額からの投資を行う方のために2014年1月にスタートした制度のこと
・2024年1月からの新制度によって、投資した金融商品から得られる利益は非課税になる(しかも無期限)

なるほど、投資初心者の私でもトライしやすい制度であることは理解できました。
また、Webサイト以外にも、YouTubeやSNSにて色々と情報を調べるうちに、自分でもできそうだな、と徐々に思えるようになりました。

ちなみに、様々に調べた中で、一番驚いたのは、
「NISA口座は、一人につき一口座しか開設できない」
ということです。(知らなかった。。)

つまり、「どこで開設するか」がとても重要になることを知った私は次に、「NISA どこがいい」で検索し、開設先について情報収集をしました。

NISA口座開設はどこがいい?

新NISA口座は一人につき一口座しか作れない。
ということは、自分にとってベストな金融機関を探さなくては。
その一心で、「NISA どこがいい」でヒットしたWebサイト・YouTubeを片っ端から調べ進めてみると

「あれ、銀行名が出てこない。。(ましてや地方銀行、信用金庫は。。)」
てっきり、銀行or信用金庫でNISA口座を開設するものだと思っていた私は、どのサイト・動画でも「ネット証券がおすすめ」の一本調子であることに驚き半分、「本当にそうなの?」と疑い半分。

そこで、メガバンク、地銀、信金、ネット証券をそれぞれ検討してみることで、自分にとってベストな金融機関を見つけてみることにしました。

優先度順で、検討する際のポイントを挙げてみると以下の通りとなりました。
①Web完結で口座を開設できるか:店舗に行く手間は避けたい
②口座開設のスピード:面倒な手続きはサクッと終わらせたい
③最低投資額:開始のハードルはできるだけ低い方がありがたい
④キャンペーンの実施:情報収集の段階で一定の時間を要したので、口座開設をした暁には、何かしらのご褒美はほしい

比較した結果がこちら

①Web完結可否②開設スピード③最低投資額④キャンペーンの実施
メガバンク2~3週間毎月10,000円から条件達成で10,000円プレゼント
地銀不可約1カ月~1ヵ月半
(ページに記載確認できず)
1,000円プレゼント
信金不可
(ページに記載確認できず)

(ページに記載確認できず)
500円プレゼント
ネット証券1~2週間毎月100円から2,000ポイントをプレゼント

 

①Web完結で口座を開設できるか
ここは必須の条件でした。
(そもそもWeb完結に対応していない場合は、候補先にもならなかった。。)
というのも、口座開設のためだけに、平日に会社を休んでまで来店をすることは、できるだけ避けたかったからです。

また、Web完結についても、1点、ネックになったポイントがあります。
それは、アプリからのお申し込みです。
口座開設をするにあたって、アプリをダウンロードする作業は億劫になってしまいます。
(「アプリをダウンロードしてください」という案内が表示されると、そこでサイトを離れてしまったことも)
やはり、ブラウザ上でサイトを閲覧している流れのまま申込みまで完了できた方が便利です。

②口座開設のスピード
銀行とネット証券では、開設に要するスピードに少し差がでてしまいました。
やっぱり、短ければ短い方が嬉しいです。(はやく手続きを完了させたいので!)
ちなみに、ある信用金庫では、口座開設に要する期間について、ネットで調べてもわからずじまいでした。
(特設ページに記載があると嬉しいです!)

③最低投資額
ネット証券が毎月100円~と一番始めやすい金額になっていたのが印象的です。
また、ある地方銀行と信用金庫については、ネットで検索してもわからずじまい。。
(こちらも、特設ページに記載があると嬉しいです!)

④キャンペーン情報
どの金融機関も、何かしらのキャンペーンを実施していました。
メガバンクのキャンペーン内容にとても驚いたのですが、条件をよく確認すると「円定期預金に10万円以上を預け入れる」必要があるとのこと。
口座開設をした際には、キャンペーンの恩恵を無条件で受けたいところです!

上記観点から総合的に検討した結果、、
結局私もネット証券で新NISA口座を開設することにしました。

今回、実際に口座開設先を選ぶうえで自分でも意外だったのが、商品性だけですぐに候補先が決まるわけではないということでした。
特に、投資知識がない私だったからこそ、
・申込手続きのしやすさ
・サービス利用のしさすさ
・ちょっとでもオトクに始められるか
が、候補先を選定するうえでとても大きかったです。
(ちなみに、私の同期の一人は、「ネットで調べても結局よくわからないから、周囲に教えてもらったところでNISA口座開設をしたい」といっていました)

いざ、口座開設!

なんとか無事候補先も決められたので、実際にWeb申込みをしてみました。

手続きの中で一番手間取ってしまったのは、eYKCによる本人確認です。
今回私はマイナンバーカードを使用したのですが、なぜか、厚みを撮る作業に手こずってしまい、夜中に一人で何度も撮影し直してしまいました。
(斜めに傾けているにも関わらずなかなか撮影できなかったり、仮に撮影できても、カード上の文字が見づらかったり、と納得のいく写真がなかなか撮れず。。)
このとき、JPKI方式(マイナンバーカードのICチップ読み取り)での本人確認だったら、とても楽になるのかな、と思いました。

ただ、それ以外のところでは、
氏名や生年月日など、eKYCで読み取れた項目についてはフォームに自動で入力されていたので、結果、30分ほどの時間で申込は完了できました!!

まとめ

今回、新NISA口座を実際に開設してみて思ったことは、世の中には情報が溢れすぎていて、どのような観点から口座開設先を選べばいいのか?を決めづらくなってしまっているということです。
そのため、とりあえずNISA口座を開設したかった私は、商品性ではなく、お申し込みのしさすさ・手軽さ重視で決めてしまいました。
中でも強く感じたのは、

・Web受付は絶対必須!!
└Web受付がないと、そもそも候補にならない

・資料請求の手続きが簡単であると嬉しい
└できれば、紙ではなくPDF資料がほしい(紙だとかさばるので)
└簡単なフォーム入力だけで資料請求をできるようにしたい

・電話での問い合わせはハードルが高い!!
└そもそも平日は仕事中で電話の時間もとりずらい
└電話をかけたところで、何を話せばいいかわからない
(自分に必要な情報もよく分かっていない)

まずは、口座を開設するというスタートラインに立つことができたので、
頑張って、NISA運用にトライしてみようかと思います。
(どこか金融機関の勉強会に参加してみなくては)