【事例紹介】ローンの非対面申込フローにおける本人確認認証との連携

シナジーマーケティング金融ソリューション事業部の山野です。
この度、弊社では本人確認認証連携サービスを金融機関様にご導入いただきました。
現在、金融業界を取り巻くコンプライアンス環境は転換点を迎えています。
2027年4月1日からの犯罪収益移転防止法(犯収法)改正に伴い、非対面取引における本人確認ルールが厳格化され、従来の「本人確認書類と容貌の撮影」による方式が廃止され、マイナンバーカード等のICチップ読み取りが原則化される方針です。
法改正への対応は必須ですが、金融機関の皆様にとって「堅牢なセキュリティ」と「離脱率の低いスムーズなUI/UX」の両立は、避けては通れない課題ではないでしょうか。
本記事では、この課題解決の一つの手段として、弊社が実際の金融機関様とともに取り組んだ、本人確認認証アプリと弊社クラウドサービス「Synergy!」を連携させ、セキュアかつ利便性の高いお申込フローを構築した事例『ローンの非対面申込フローにおける連携』について詳しくご紹介いたします。
事例詳細:ローンの非対面申込フローにおける連携
ローンの非対面申込フローに本人確認認証アプリを連携した事例です。この事例では『地銀ネットワークサービス社提供の本人確認認証アプリ』(図表のCNS社本人確認部分)との連携を実現しました。
「Synergy!」で構築したお申込フォームで属性情報等を入力した後、そのデータと紐づいた状態でスムーズに本人確認アプリへ遷移し、ICチップによる本人確認を完結させる流れを構築しました。

フロー構築のポイント
- データ紐付けの円滑化:Synergy!側で自動採番されるIDを、本人確認認証アプリ側へキー項目として連携。Synergy!上の顧客情報とアプリ側の認証結果を、共通のIDで一元管理できるため、スムーズな突合が可能。
- コストと間口の最適化:本人認証のタイミングを「仮審査通過後」に設定。最初のお申込のハードルを下げて間口を広げつつ、審査を通過した対象者のみに絞って認証を行うことで、認証コストの削減を実現。
離脱を最小限に抑える「フロー構築」3つの工夫
ICチップの読み取りは、ユーザーにとって心理的・操作的なハードルになりやすいプロセスです。弊社では、以下の3つのポイントで「離脱させない」設計をいたします。
1. Webブラウザから始まるスムーズなアプリ連携
「Synergy!」で構築したフォームを活用することで、最初から金融機関様専用アプリのインストールを必須とせず、普段使い慣れたWebブラウザから入力を開始できる導線を設計しました。
本人確認が必要なタイミングで初めてアプリへ切り替える仕組みにより、入り口での離脱を大幅に軽減しています。

※アプリが未インストールの場合でも、上記のようにストアのインストール画面へ誘導し、インストール後に元のフローへ復帰できる(Deferred Deep Linkの活用を前提とした)離脱防止策もご提案可能です。
2. 入力完了率を最大化するUI/UX
非対面受付においては、本人確認フェーズ以外にも、直感的に完結させるための離脱防止のための工夫が重要となります。まさに「Synergy!」が得意としている領域で、弊社は数多くの金融機関様への最適化されたフォームご提供実績と知見があります。
- 項目制御の最適化: 複雑な入力項目を整理し、迷いなく入力しやすい画面設計。
- 基本情報の自動補完: ICチップから取得した情報をフォームへ自動反映し、手入力を削減。
- モバイルファースト: 申込者のメインデバイスであるスマホでの使いやすさを重視した、シンプルで快適なデザイン。
3. フロー途中離脱者への「自動リマインド」
万が一、途中で入力を中断してしまったお申込者に対してもフォローアップが可能です。
申込フォームをステップに分けて「途中保存」できる仕組みを実装することで、離脱したタイミングに合わせて、入力再開を促すリマインドメールを自動送付し、獲得機会の損失を防ぐことができます。
お問い合わせはお気軽に
2027年4月の法改正は待ったなしの状況です。弊社では、「法改正への対応」を「顧客体験向上のチャンス」に変える機会だと捉えております。
各金融機関様のご状況に合わせた最適な業務フローの再整備や、現状のボトルネックの洗い出し、具体的なシステム実装のご相談まで幅広くサポートいたします。
下記のフォームよりぜひお気軽にご相談・お問合せください。

