「GAを恐れない」ためにGAの基礎を知る(キーワード編)
<目次>
GoogleAnalytics(GA)とは?
「GA」と略されるGoogleAnalyticsとは、Googleが提供する分析ツールです。サイトの訪問者数や訪問者の使用するデバイスなどの情報をはじめとして、訪問者の流入元や流入キーワード、どのページを閲覧したかなどの行動パターンなどから、サイトの状況を詳しく分析してくれるツールです。
そんなGoogleAnalyticsですが、銀行や信用金庫の担当者様とお話するなかで、ご担当者様が「GoogleAnalyticsが怖い」ということをおっしゃられました。
弊社のようなデジタルマーケティング企業からすると「GAはなんと便利なツールなんだ!」と思うのですが、これは一体何が違うのだろう?と考えてみました。
GAを恐れる理由
GAを恐れてしまう理由の1つとして挙げられるのは、「キーワードの意味がわからない」という点ではないでしょうか。確かに、GAでは一見しただけでは意味がわかりにくいキーワードが多いものです。逆に言えば、GAで必要とされる1つ1つのキーワードの意味を理解できていれば恐れることなく、GAを便利なツールとしてウェブサイト運営で有効に活用できます。
そこでまずは、GAでよく出てくるキーワードの理解から始めましょう。
抑えておきたいキーワード一覧
■GAの画面例(ページビュー ~ ページ/セッション)
①ページビュー
「ページビュー」とは「PV」と略される言葉で、ブラウザにそのページが読み込まれたことを示します。ページビュー数(PV数)は読み込まれたページの合計数となりますが、同じ訪問者がページをリロードした場合でも1回とカウントされます。
②ユーザー
「ユーザー」とは、固有の訪問者を示します。ページビューの場合、同じユーザーが複数回ページを読み込んだり同じサイト内の別のページを閲覧したりするたびにカウントされてしまいます。これに対してユーザーはCookieの情報を元に判別しているため、何度同じサイトを訪問してもユーザーは「1」とカウントされます。
③セッション
「セッション」とは、サイトへの「訪問数」を意味します。セッションは「30分以上何も行動がない」、「訪問中に日付が変わる」など特定の条件を満たした際には新しいセッションとして扱われますので、同じユーザーが別日にアクセスした場合にはセッションは2とカウントされることになります。
ユーザーとセッションは似通った意味に思われがちですが、ユーザーは単純な訪問者数、セッションは訪問者が訪問した回数という点で異なります。
④ページ/セッション(平均ページビュー数)
「平均ページビュー数」とは、訪問者が1回のセッションで閲覧したページの平均数です。先述のページビューが訪問者ごとにカウントされるため、同じページをリロードした場合にもカウントされます。平均ページビュー数が多いということは、それだけ(1回の訪問あたりで)多くのページが閲覧されているサイトということを意味し、集客の指標となります。
■GAの画面例(直帰率 ~ 離脱率)
⑤直帰率
1セッションのうち、訪問者が1ページのみ閲覧しただけでサイトを離れた割合が「直帰率」です。直帰率は訪問者の満足度をある程度把握できる数値で、もし直帰率が高い場合、そのサイトは訪問者にとって内容や構成がわかりづらい可能性があります。
⑥離脱率
直帰率と似たキーワードである「離脱率」は、そのサイトのページビュー全体の中で最後に閲覧されたページとなった割合を示します。直帰率とは異なり、ユーザーが複数のページを閲覧した場合においても最終的に離脱に繋がったページは離脱率にカウントされることになります。よって、必然的に「お問い合わせの完了ページ」などは離脱率の高いページとなります。
■GAの画面例(ランディングページ ~ 目標の完了数)
⑦ランディングページ
GAにおける「ランディングページ」とは、ユーザーが最初にアクセスしたページの数値を参照できる項目です。ランディングページは訪問者のサイト閲覧がスタートするページとなるため、流入元やクリック数、検索順位などのデータを参照することでランディングページの改善をすると、効果的な集客が期待できます。
(ランディングページの分析は、金融マーケナビの中の人もよく利用しています!もしかしたら一番使ってるかもしれません。)
⑧平均セッション時間(滞在時間)
1セッションでサイト内に滞在している時間が、「セッション時間」です。サイト内の複数ページを移動している場合でも合計時間でカウントされ、この時間の平均値が「平均セッション時間」として示されます。平均セッション時間が高いサイトは訪問者にとって有益な情報が多い傾向があり、リピート率も高くなりやすいでしょう。
⑨目標の完了数(コンバージョン)
コンバージョンとは、訪問者がサイト経由で資料請求や商品購入など、サイトの目標となる行動を完了したことを指します。すべての訪問数の中で、コンバージョンを達成した割合が「コンバージョン率」です。複数の商品や資料などを掲載しているサイトでも、GAでは目標ごとに設定を行うことによりそれぞれのコンバージョン率の確認が可能です。
■GAの画面例(参照元)
⑩参照元
「参照元」とはサイトへの流入元を意味しますが、GAでは以下に挙げる複数の流入元別の項目で分析が行われます。
・organic:GoogleやYahoo!など検索エンジンの検索結果からの流入
・cpc:「Cost Per Click」を略したもので、有料で出稿されるクリック型広告からの流入
・(direct) / (none):参照元がない、または不明
・referral:ブログなど他サイトからの流入
これらの参照元の内容を分析することで、広告効果や検索結果の上位表示に入っているかどうかなども確認できます。
まとめ
GAで使用されるキーワードは、最初のうちは単語だけでは理解しづらいかもしれません。
しかしネット検索などで詳しく解説しているページも見つかるので、一度に無理に覚える必要はありません。わからない単語が出てきた場合はネット検索をしてみて、理解を深めてみましょう。