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データ活用事例

【横浜銀行様事例】申込率3倍!アプリと顧客データを活用したカードローン申し込み促進

2022年9月15日 1,714 Views

コロナ禍に入り、生活者の行動は大きく変わりました。
ローン申込数や残高を増やすミッションを持つ担当者は生活者の行動の変化を目の前にして、一様に頭を抱えたのではないでしょうか。
今回は、横浜銀行様が持つアプリを有効活用し、シナジーマーケティングが提供するローン申し込みの仕組みや、ターゲットを絞り込んだ情報発信を組み合わせることで申込率が3倍に増加した事例をご紹介します。

ATMカードローンに起こった2つの問題

渡邉
ローン申し込み受付の方法がいくつかある中で、今回はATMカードローンに発生した問題解決に向けてお声がけいただきました。まずは、どのような問題が起こったのか教えてください。

日置氏
大きな流れは2つあったと考えています。
1つ目は、カードローン全体に言えることですが、本人確認手続きが厳格化されたことです。それまではATM上で申込みが完結し、その場で契約することができました。そのため、少額であればその場ですぐ借り入れできることがATMカードローンのメリットでしたが、制度の厳格化以降、お客様の手続きが煩雑化し、契約数が伸び悩むようになりました。
2つ目は、コロナの影響による生活者の行動の変化です。不要不急の外出を控え消費機会が失われたことで、ATMの利用機会が大幅に減少しました。これは、近年のキャッシュレス化の影響もあったかもしれません。ATMでご案内を出すこの商品は、必然的に申込数が減少していきました。

渡邉
規制強化は2018年頃、コロナ禍に入り大きく様子が変わり始めたのが2020年頃からでしたね。この状況をうけて、行内ではどのような会話があったのでしょうか?

日置氏
前述の通り、以前と比べるとお申込みや契約の件数は減少しており、お客様が負担なく申し込めるような仕組みづくりや、ATMに頼らない新たなご案内方法が必要でした。解決策を模索する中で、アプリやインターネットバンキングなど、非対面のチャネルを用いたサービス強化に目をつけました。

アプリを活用したカードローンのプロモーション

日置氏
当時、弊行には「はまぎんアプリ」というアプリが既に存在していました。
コロナ禍でATMカードローンの契約が減少する中、アプリのダウンロード数は昨年の2倍程度まで増加していたことや、自宅などプライベートな空間でも操作ができ、プッシュ通知でお知らせ配信ができるなどさまざまなメリットがあると考え、アプリの活用を決めました。

渡邉
そこでシナジーマーケティングに相談されたということですね。
アプリを使ったカードローンの案内・申込み受付〜審査結果通知までの流れについて、Synergy!のデータベースを中心にご提案したフローは、このような形でした。

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<アプリでの案内表示>

  • 株式会社浜銀総合研究所が持つ事前審査モデルを活用し、ローンのご案内対象となるお客様を特定。
  • 対象のお客様がアプリにログインした際に、その方に合わせた案内を表示。

<お申込み受付>

  • アプリ内のフォームでお申込みを受付。同時に本人確認資料もアップロードが可能。
  • アプリ内情報を活用し、申込み時に入力する項目を極力削減。
  • お申込みデータを審査システムへ自動連携し審査を実施。

<審査結果通知>

  • 審査結果メールをお客様へ自動送信。

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▼全体像

▼事前審査モデルの概要

プロジェクトを振り返って

渡邉
運用開始までに、何度も相談しながら一緒にプロジェクトを進めて来ましたが何か印象に残る出来事はありましたか?

日置氏
規模の大きなプロジェクトで、さらに新しい仕組みを作ることが初めてだったため、どこまで何ができるかが見えず不安な中、シナジーマーケティング様はこちらの要望に対し柔軟に対応いただき心強かったです。
大きなプロジェクトでしたので、特に関係者全員の認識を合わせることに苦労しました。渡邉さんにはプロジェクトマネージャーとして要件定義や構築部分で何度も助けていただきましたね。その甲斐もあり、システム運用開始以降、ほぼトラブルもなく安定的に稼働できています。

今回はATMというチャネルの弱点を克服すべく、アプリチャネルを導入しました。そこに、Synergy!の機能と事前審査モデルを組み合わせることで、お客様に合ったご案内を表示し、煩雑だった画像提出などのお申込み手続を簡略化することができました。お客様の利便性向上はもちろん、行内の審査・事務の効率化も実現できたプロジェクトだったと感じています。

また嬉しいことに、アプリからのお申込み率は、ATMと比べて約3倍に増加しました。今後さらに導線を改善するなど努力していきたいと思います。

これからの展望

日置氏
今はカードローンをメインに今回の仕組みを活用していますが、他の商品にも適用できると考えています。お客様のマーケティングデータを活用し、その方に合う商品のご提案など、適切なコミュニケーションが可能なSynergy!の良い部分を最大限に引き出せる使い方をしていきたいと考えています。

渡邉
ありがとうございます。
昨今、金融機関でもクラウド化への抵抗が少なくなっている印象で、他行の事例もさらに増えつつありますので、ぜひご案内できればと思います。
カードローン以外のローン商材でのご支援や、Synergy!を活用したマイページ作りなどもご案内できるかと思いますので、これからも日置様の目標達成に向けてご支援できれば幸いです。
本日はありがとうございました。

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