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「FIT2019(金融国際情報技術展)@東京」から見る業界動向~FIT2019レポート

2020年2月6日 1,569 Views

シナジーマーケティングは、2017年から年に一度開催されるFIT展(金融国際情報技術展)に毎年出展しています。例年満足度も高いこの展示会。この展示会で弊社が参加者のみなさまになにを提供しているのか、また、参加された方のアンケート結果から見る業界動向などをレポートします。

FIT展とは

株式会社日本金融通信社が主催する、日本最大の金融ITフェアです。例年、「金融機関店舗フェア」「金融機関のための人事・研修フェア」も同時開催されています。
2019年は「beyond digital~顧客とつながるサービス創造」をテーマに、2019年10月24日(木)、25日(金)の2日間、東京国際フォーラムで開催されました。
205社(156ブース)が出展し、2日間で合計21,000人弱が来場(主催社発表)した、大規模な展示会です。

シナジーマーケティングも2日間、「FIT2019」のFin Techゾーンに出展しました。

シナジーマーケティングがFIT2019でご案内した内容

シナジーマーケティングの出展内容

ブースでは、ローン受付スキームの最適化、顧客データのデジタル活用など、デジタルマーケティング施策全般についてご案内しました。
幅広い業界の支援をしてきた経験にもとづき、各金融機関様の課題に合わせた解決方法をご案内することで、来場者の方からは、
・些細なこと、何気ないことからでも従来の運用を見直すことができる
・キチンと成果指標を設け、効果測定をして振り返るべきである
・現在の取り組みにも磨きをかけることができる
といった気づきを得られたなど、色々な反響をいただきました。

仙台銀行様のセミナー内容

そのほか、シナジーマーケティングでは株式会社仙台銀行の柳町 俊悟様にご登壇いただき、事例紹介セミナーを開催しました。

セミナーでは、2014年から取り組まれている仙台銀行様のマーケティング施策について、担当者さまご自身にご紹介いただきました。
仙台銀行様では、Web申し込みフォームをSynergy!で構築し、ローン仮審査受付のスキームを見直されました。従来のような保証会社様のWeb申し込みフォームに頼らず、自行でデーターベースを持ち、申込者への審査結果連絡までのWeb申し込みを完結させることで、申込者の利源性を大幅に改善し、さらに銀行内の業務効率改善にも成功されたのです。
これらの取り組みにより、個人ローンの申し込み金額が施策前の10倍となる大きな成果をあげられました。
さらに、現在行われている、Synergy!のマーケティング機能を活用した新たな顧客アプローチの展開についてもご紹介がありました。
弊社顧客システム「Synergy!」を利用した個人向けローンのWeb受付強化から顧客行動をリアルタイムに検知したコミュニケーション設計について具体的な数字も交えたお話は、参加者のみなさまに共感を呼ぶ内容だったようです。

「【仙台銀行登壇】ニーズをリアルタイム検知!Web集客強化とデータマーケティング術」と題して開催したこのセミナーは事前登録で満席となり、参加者の90%以上が「満足」と答えるなど満足度の高いものとなりました。

参加者データから読み取れる業界動向(実データあり)

主催者発表のデータから読み取れること

主催社から後日参加社に対し公開されたレポートによると、FIT2019はアンケート回答者の90%超が満足(「大変満足」~「ほぼ満足」までの回答数の合計)と答え、95%超が次回展示会への来場を希望するなど、満足度の高い展示会でした。

アンケート回答者が来場したゾーンは「AI・RPA」「Fin Tech」「セキュリティ」の順となり、興味のある分野とも重複する結果となっています。

来場目的は情報収集が主で、次にセミナー受講が続いています。実際にアンケート回答者の76%がなんらかのセミナーを聴講し、そのうちの6割以上が2つ以上のセミナーを聴講していました。

自由記述で回答されていた展示会の満足した点は、
・業界を問わず出展社が多く、金融関係のトレンドを効率的に知ることができる
・セミナーは事例も多く、参考になるものが多い
といった点が多く挙がっていました。
これらの満足した点から、来場目的の「情報収集」を満たせる展示会であることがわかります。

弊社セミナーアンケートから読み取れること

無回答を除くと、すべてのアンケート回答者が「満足」と回答くださった弊社セミナー。
アンケートの設問内容から読み取れる業界動向についてご紹介します。

顧客情報を活用したマーケティング施策の状況

「マーケティング利用のために顧客情報を活用したいが一元管理はできていない」が41%と、実際にシステムを導入し、マーケティング施策を行っている割合よりも高いという結果でした。まだまだ金融機関での顧客情報の活用は進んでいないと言えそうです。

現状のマーケティングツールにおける課題

「ツールを使いこなせていない」「効果的な施策が分からない」と考えている方が60%でした。システムを導入しても、ツールを活用できておらず、有効活用したいと考えている方は多いようです。

現在実施しているデジタルマーケティングの手法

利用の多い順に「SMS」「メール」「LINE、アプリ(同数)」という結果でした。
他業種に比べ、SMSの利用率が高いのが、金融機関の特徴と言えます。
そのほか、提供できる情報量の多さでメール、繋がりやすさでLINEなど、目的や用途に応じ、コンタクトする手法を選択されているように見受けられます。

ローン獲得施策の取り組み状況

セミナーの冒頭が個人向けローン獲得施策だったこともあり、この質問を用意しました。
結果、アンケート回答者の6割近くがローン獲得施策を実施済み、もしくは今後実施したいと回答されました。
Webでのローン獲得施策の強化に対する、関心の高さがうかがえました。

他金融機関の状況と、自社の状況を比較してみて、いかがでしょうか。
シナジーマーケティングは、今後も金融機関のみなさまのマーケティング活動をご支援します。ご質問、お問い合わせなどございましたら、お気軽にご連絡ください。

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