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くたびれサラリーマンストーリー「山下、家を買う」第1話

2020年10月14日 80 Views

今回から始まるお話しは、弊社金融ビジネス推進グループに所属する山下が、住宅ローンの仮審査を経てマイホームを購入するまでの過程を描いたノンフィクションです。
通常の内容とは異なりますが、お仕事の合間にぜひお楽しみください。

第1話「山下、家を買うことを決める」

序章

2020年、オリンピックイヤーである。
人々の気持ちは高揚し、景気も上向き、多くの日本人が胸躍らせる年始であったに違いない。

ただそんな空気を一変させる不穏なニュースが流れる。
『新型コロナウイルス(COVID-19)』である。

中国武漢に端を発したこの新型ウイルスは海を渡り空を越え、日本へ侵入してきた。
ついには2020年1月、クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」で集団感染が発生。

この段階では多くの日本人が、まだ対岸の火事ではなかっただろうか。
しかし2月、市中感染を確認。

東京出張へ行く頻度が少なくない神戸在住の私は、いや日本に住む多くの人々が、
「え?何かヤバいんちゃう?」
と徐々に感じ始めたのはこの頃ではないかと思う。

ちょうどそんな頃、兵庫県神戸市にある我が家でも一つの事件が起こる。

・新型コロナウイルスが対岸の火事ではないのではないか?
・東京に感染のリスクがあるなら、仕事への影響は何が考えられるか?

と、いつ対岸の火事がコチラ側へ来るのか。
立ちすくむしかない無力な私の背中を刺すように、当時中学2年生の娘がこう言い放った。

「自分の部屋が欲しいねんけど」

自己紹介が遅れてしまいました。私と家族の紹介です。

山下家の紹介

山下真治(私)・・・42歳、後厄も終わり、ようやく憑き物が落ちたような
          気持ちでこのオリンピックイヤーを迎えた4人家族の主である。
          弊社金融ビジネス推進グループにて営業を担当しています。
家内・・・・・・・・年齢は守秘義務の関係で非開示、ただ美人であることは言っておきたい。
上の娘・・・・・・・中学3年生、良く言えば多感な時期、悪く言えば、、、はお察しの通りである。
下の娘・・・・・・・小学4年生、未だにサンタさんは子ども達へのプレゼントを魔法で
          仕入れていると信じて疑わない。将来が少し不安。
時を戻そう。

「自分の部屋が欲しいねんけど」

そう言われた刹那、「マジか...」「え!?」などという驚きは無かった。

「ついに来たか...」が正解である。

当時は賃貸マンション、JR線、私鉄の最寄り駅までそれぞれ徒歩10分。
快速も止まり駅周辺は商業施設やコンビニなど、生活に必要な物は徒歩圏内で全て手に入る。
はっきり言って今の賃貸マンションが気に入っていた。
何ならオーナーさん売ってくれないかなー、とまで。

ただ多感な時期の上の娘、下の娘もいずれ言い出すであろうことは十分に予見できていた。
予見できていたが、正直家を買うことにはそこまで前向きではなかったため、現実から目を逸らしていた。

実は山下、一度マンションを購入し、そのマンションを売却した過去がある。
10年程前の話であるが、色々あって小金が懐に入り、テンションがあがって結構いいマンションを購入した。(小金がなぜ懐に入ったか、悪事を働いた訳では無いことだけは言っておく。)
しかし今思えば頭がおかしかったのだろう。結果的に、今後の娘達の教育にかけたい費用などを考慮すると、ちょっと身の丈にあわない暮らしだな、と家内と相談し、一度家を売ることにした。

・どのような暮らしをしていきたいか
・趣味にどれほど費やすのか
・子どもは何人欲しいか
・子どもにどのような人生を送ってもらいたいか
・またそのためにどのような教育が必要であるか
・また老後はどのような暮らしをしていきたいか

など、これからの人生設計を十分に考え、人生のパートナーと認識をあわせ、人生最大の買い物はしなくてはならない、と学習した。
読者の皆様からすれば当然と思えることが、テンションがあがっていた私には難しかった。
貧乏人が小金を持つとろくなことにはならない良い例かもしれない。
正直、家を買うと決めた時の私をぶん殴ってやりたい。

家内の一言

とにかくそういった過去がある上、上の娘と違い下の娘はまだまだ親離れもしていない。
将来どういった進路を行くのか、まだ見通しが非常に悪いこともあり、予見はできていたが、まだ時期ではないと目を逸らしていた。

「おぉ、そ、そうか...」

予見できていたくせに、もうちょっとマシな返しができなかったのか、何なら明らかにたどたどしかったし...と、かなりの反省点が残る返ししかできなかったことは正直に白状しておく。
しかし家内から、

「いつ何があるか分からへんし、家買ったら団体信用生命保険にも入れるやん」

という「死ぬ前提?」という言葉に心の中でツッコミながらも、はっきり言って至極当然な指摘を、流石にはぐらかすことはできなかった。

「そうね」

そう力強く答えた。
団体信用生命保険、、、金さんの桜吹雪か、黄門様の印籠並やな...などとくだらないことが頭をよぎった。

まだこの時点で、仕事だけでなく、住宅購入まで新型コロナウイルスに振り回されることになるなど知る由もない。

第2話に続く

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