くたびれサラリーマンストーリー「山下、家を買う」最終話
このお話しは、弊社金融ビジネス推進グループに所属する山下が、住宅ローンの仮審査を経てマイホームを購入するまでの過程を描いたノンフィクションです。
最初から読む方はこちら
前回のお話(第4話)はこちら
「山下、コロナ被害を乗り越える。そして未来へ。」
緊急事態宣言
前回まででとにかく無事事前審査を通過した訳だが、この時点で大きな問題が起こる。
『緊急事態宣言の発出』である。
確認しておくと、事前審査申込をした段階で今後以下のような流れとなる。
①事前審査通過
↓
②本審査申込、本審査通過
↓
③本契約
↓
④融資実行
↓
⑤物件契約完了(所有権の移転)
↓
⑥リフォーム工事開始
↓
⑦リフォーム工事終了
↓
⑧引っ越し
ショールーム閉鎖
ここで緊急事態宣言の直撃を受けたのが、リフォームにおけるバス、トイレ、キッチン等の部材を選ぶために大阪にあるショールームへ訪問する予定だったのだが、何とそのショールームが閉鎖となってしまったのである。
当然ながら、住宅ローン、不動産契約は問答無用で進むが、部材が決まらなければ工事ができない。つまり⑥以降の工程のスケジュールが崩壊する。
そしてこれが何を意味するか、工事終わらない⇒引っ越しできない、
つまり、「今の賃貸マンションの支払いと、住宅ローン返済の二重払い」である。
流石に「ショールーム閉鎖」の一報を受けた時は、瞬時にその影響が理解できたため、「え…」しか出て来なかった。
読者の皆様、最近本気で「え…」と言ったことはおありだろうか。
そうそう無いはずだ。
とにかくこれは日本の超平均的なサラリーマンには致命的である。
ただこの辺り、女性は強いなぁ...と改めて感じたのだが、一報受けてすぐ他のショールームを探し始めたのだ。
そう、最初の緊急事態宣言が発出されたのは東京や大阪等の感染者の多い都市部であったため、大阪周辺の和歌山、滋賀等のショールームはまだ閉鎖となっていなかったからである。
とにかく最終的にはリフォーム会社が慌てて和歌山のショールームを予約してくれ、和歌山まで行き、何とか部材を決めることができた。
ただ我々が訪れた翌日、緊急事態宣言の全国への拡大を受け、和歌山のショールームも閉鎖となった。
本当にギリギリだった。。。
無限列車の終着
という訳で、もう無限列車の運行を妨げるものはない、終着間近だ。
本審査も無事通過、各種契約手続きも終え所有権の移転も終了、工事着手...とあっさり言ってしまえば一言だが。。。
契約書類が多い!!! とにかく多い!!!
実印も1cm程すり減ったんじゃない!?
色々説明してくれるけど覚えられる訳なくない!?
...と言った具合に、契約手続き中、私の心は宇宙にあり、まともに話を聞いていなかったことはお詫びしておきたい。
コントでよく見る高速押印マシーン状態。。。
とにもかくにも素人に丁寧に説明、支援してくれた金融機関の方、
リフォーム会社の方、行政書士の先生、管理会社の方、、、
コロナ禍で制約も増え不慣れな中、本当にありがとうございました。
終章
色々あったが、残すはリノベーション工事、そして引っ越しと、
山下家にもひと時の平穏が戻った。
エンディング曲 『炎』作詞:Shinji Yamashita
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
家内はと言えば、次は家電や家具等を探すのに一所懸命だ。
こんなパワフルな人だったっけ...と目を丸くするばかりだ。
子供たちはと言えば、敷物はこれがいい等あーだこーだと大騒ぎだ。
くだらないが、分からないことだらけ、不安だらけなことを忘れさせてくれる。
家族が居てよかった、居てくれる限り心が折れることも無いだろう。
いや情けない、折れてはいけないのだ。
しかし35年、長い...
ゴメンなさいって泣いて謝ったら許してくれないかな。。。
いや、そんな訳がない。絶対に返済しないといけないんだ...
そうだ、大人として完済しなくてはならない!
できるのかじゃない、やるんだ!
前倒す、前倒し返済だ!
未来のために!
頑張れ山下!俺はやればできる男だ!
家族のために、家族の笑顔のために!
家族も元気をくれる、笑顔をくれる!
そのために、家族が幸せになれるために家を買ったんだ...
Fin
最後に
最後に、長らく私の他愛ない記事に目を通していただけたこと、心から感謝を申し上げたい。
家を買ったというだけで記事を書いてと言われた時は、不安でいっぱいだったが、今こうして書き上げられたことに心底ホッとしている。
何やら一部でご好評もいただいているようで、season2を期待する声も聞くが、つまりはもう1件家を買うという事になるので、流石にご容赦願いたい。
今後とも弊社及び金融マーケナビをご愛顧いただければ幸いです。