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「顧客に選ばれ続けるために必要なデジタルマーケティング施策のご紹介」~ウェビナー開催レポート

2020年6月24日 2,206 Views

シナジーマーケティング 金融ビジネス推進グループの前岡です。

2020年6月11日に「【金融機関様限定】顧客に選ばれ続けるために必要なデジタルマーケティング施策のご紹介」というタイトルでウェビナー (※オンライン上で開催するセミナー)を開催いたしました。

本記事は第一回のウェビナー開催内容をとりまとめ、お届けいたします。

※本記事でご興味持っていただける点がございましたら、オンラインでの相談窓口 を設けておりますので、カレンダーよりご都合の良い日時でお気軽にご予約ください。

顧客に選ばれ続けるために重要なことは?

まず冒頭に講師の杉本から、新型コロナ禍における金融機関様の現状についてお話しいたしました。

金融庁の発表によれば、今年3月10日~3月末までの間、店頭窓口で、貸付条件変更の申請が2万6592件あり、そのうちの2万1834件が地方銀行への申し込みとなっており、経営相談や新規融資の申し込み、実質無利子・無担保の融資制度の申し込みなど、中小企業や自営業者による相談は多くなっているようです。

また、金融サービスの世界的なインフルエンサーである、ブレッド・キングの著書【BANK4.0 未来の銀行 】では、

  • 2025年に一人あたり支店訪問平均回数が年1回を下回る
  • 2028年に先進国の銀行支店数がピーク時の50%を切る
  • 2030年に十数カ国の経済が既にキャッシュレス化している

と提言されており、コロナ禍の影響も相まって金融機関の非対面化がさらに加速していくと考えられます。

そのような中、「地方銀行の6割以上がデジタル投資を加速している」という調査もあるように、金融機関におけるデジタル分野への投資が進んでいます。

しかし、杉本は「ただ単にデジタル分野に投資するだけでは意味がなく『顧客に選ばれ続けるために何が顧客価値となるか創造し続ける』ことが重要だ」と述べています。

顧客に選ばれ続けるためには大きく2つ

  1. 顧客行動を理解するための環境基盤【戦術】
  2. 顧客理解を深め創造し続ける環境【戦略】

を検討する必要があります。

顧客行動を理解するための環境基盤【戦術】

「よく金融機関のお客様よりデジタルマーケティング、特にWebサイトの戦略についてご相談をお受けすることが多いですが『貴社を全く知らない状況~サービスを利用するまでの顧客層・顧客マインド』を整理すると、金融機関における戦略検討が欠けている領域がある」と杉本は続けます。

特に、取引が開始していない顧客層へアプローチするための環境基盤が構築できていない状況が多いとのことでした。

「顧客が理解できる環境基盤を整備し、検討いただいているお客様の情報をキャッチし嫌われないマーケティングを実行するためにも、顧客マインドを基にしたチャネル整理が重要だ」と、顧客マインド概念図を用いて説明いたしました。

また「このように無関心層・顕在顧客層・既接点層で分けると、あらゆる金融機関においてさまざまな施策を非対面強化、つまりはWeb上で対応することができる」とした上で、顕在顧客層・既接点顧客層・無関心層それぞれの顧客マインド層への強化ポイントをお話しいたしました。

それぞれの顧客層向け獲得強化のポイントを抜粋して以下に記載します。

顕在層顧客向け獲得強化のポイント

既接点顧客層向け獲得強化のポイント

無関心層向け獲得強化のポイント

それぞれのポイントの詳細はとてもボリュームが多く、全てをこの記事内で説明することが残念ながらできません。。。

もし詳細を聞きたい!というお客様は、この記事を読んだ旨をお伝えいただければ、お話しすることが可能です。オンラインの相談窓口 を設けておりますので、カレンダー
よりご都合の良い日時でお気軽にご予約ください。

顧客理解を深め創造し続ける環境【戦略】

顧客マインド層ごとにアプローチを検討するための環境基盤で理解できる点は「いつ」「だれに」「どの商品を」「どのチャネルで」の部分です。
加えて仮定の訴求内容などを検討していく必要があります。

つまり『なぜ利用してくれたのか、どのように』という要素は、お客様の価値観や嗜好性を把握し、顧客理解を深め想像し続ける環境が必須となります。

例えば、上記スライドにもあるように同じ女性でも主婦もいれば、キャリアウーマン、OLもそれぞれ、価値観や嗜好性が異なってきます。

つまり、顧客を理解するためには足跡だけでも属性でも足りず、なぜ行動したのか「行動要因=つまりは嗜好性」を把握することが重要となってきます。

シナジーマーケティングでは、数百万人の調査から導き出した価値観を判定した弊社独自のモデル「価値観遺伝子Societas(ソシエタス) 」を用い、金融機関様の顧客理解を深めるご支援をしております。

既に日本人の嗜好性を体系化しておりますので、金融機関様で保持されていることのない「お客様の嗜好性」を施策に活用いただくことが可能です。

顧客理解を深めた上でどのように施策を展開していくのか?その内容の詳細も、この記事を読んでいただいた方にはお伝えすることが可能です。
カレンダー よりご都合の良い日時で、ぜひご予約ください。

またソシエタスは、8問のアンケートにご回答いただくだけで回答者の価値観(ライフプラン、感情、行動)を把握することが可能です。
フォーム より体験版をお試しいただくことが可能ですので、お気軽にお試しください。

受講者の感想

受講者からは、Zoomのチャット機能を通じて「非常に興味のある内容だった」「行内で共有したいので講演資料をもらえないか?」といったお声をいただきました。

また講演後のアンケートからは「シナジーマーケティングに相談したい(55.5%)」「同じ内容で社内勉強会を開催してほしい(11.1%)」といった回答をいただいており、実際に金融機関様のお悩みの解決につながっております。

さいごに

シナジーマーケティングでは、金融機関様のデジタルマーケティング支援の実績を発信するウェビナーを今後も月1回のペースで開催してまいります。

もし職場の環境によってオンラインでの受講が難しい場合は、お問い合わせいただけましたら別手段でのご説明も可能ですので、相談カレンダー よりご都合の良い日時でお気軽にご予約ください。

また今後のウェビナー・セミナー情報や、金融マーケナビの記事更新情報はメールマガジンにてお知らせしてまいります。

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