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くたびれサラリーマンストーリー「山下、家を買う」第4話

2021年3月5日 1,414 Views

このお話しは、弊社金融ビジネス推進グループに所属する山下が、住宅ローンの仮審査を経てマイホームを購入するまでの過程を描いたノンフィクションです。

最初から読む方はこちら

くたびれサラリーマンストーリー「山下、家を買う」第1話

前回のお話(第3話)はこちら

くたびれサラリーマンストーリー「山下、家を買う」第3話

第4話「山下、事前審査に挑む」

山下、地雷を踏む

物件も決まれば購入価格も決まる、リフォームの予算も大枠決まれば、仲介手数料や銀行手数料、その他の細かい費用も決まってくる。
そうなるとやることは1つ、事前審査である。

ここまで無限列車の旅は実に快調である。

「山下さん、手続きしたいのでいついつ来店してくださいね」
「この書類とあの書類とあと...とにかくいっぱい揃えてくださいね」

等々、金融機関、管理会社、リフォーム会社の皆様から矢の催促だ。はっきり言って多すぎて思考がチーーーンである。
(メンドクサイメンドクサイ…と唱え、悪態をつきまくっていたことをこの場でお詫びしたい。皆さんお仕事なのに本当にゴメンなさい)

ふと横の家内に目をやると...
 「どんな間取りにしようかしら」キラリン☆
 「フロアは何色がいいかしら」キラリン☆
 「どんな家具を置こうかしら」キラリン☆
 「カーテンは何色がいいかしら」キラリン☆

...夢中である。
そもそも家のことにすごく興味があり、リフォームリノベーション等のテレビ番組も大好きなタイプなだけに、我が事となると熱中ぶりは凄まじかった...

 「あなたの部屋のアクセントクロスは何色がいい?」
 「え? 全面白じゃないの?」
 「いやいや、オシャレにするためやーん」
 「へぇ、そうなんや...」
 「ん?興味ないの?」
 「え!? あ、いや、そんなことは...」

といった具合に油断をすると地雷を踏んでしまう。
壁は必ずしも白という訳ではないのだ。
奥様の希望を尊重しているというのは、そんなに興味の無い自分への言い訳であり、口は出し過ぎないまでも、ちゃんと一緒に考えることが大事である、と学んだ。
世の男性諸君には是非とも同じ地雷を踏んでほしくない。

まあとは言え、お金のことは自分がやり切らねば!と割り切り、停止した頭を再稼働させる。
本心から、全部請け負ってくれる人がいればいいのになぁ、、、と、邪なことを考えていたことは正直に白状しておく。

山下、事前審査に進む

さて、繰り返すが無限列車はもう止まらない。

事前審査へ進む...

このタイミングで4月の上旬、まだ緊急事態宣言も発出されてはいなかったが、来るなと言わんばかりにネット申込を勧められた。
私はローン事前審査スキームを金融機関様へご提案しているため、時流として「非対面」が当然の流れであり、勉強としてやる気まんまんだったが、もしそうでなかった場合、ちょっとこの人の言い方だと人によっては悪い印象を受けるかもな、と感じた。。。

まあそりゃコロナ怖いけども...心理としてはとにかく不安の一言に尽きる。
何せこれからの人生で、もうこれ以上高額の借入をすることは無い、という金額である。
何か見落としてしまったら聞き逃してしまったら...ヒィ~...
と、小心者と笑われるかも知れないが、事実小物である。
ただそこは家長として大変責任感の強い人なのですね、とプラスに考えていただきたい。

とにかく案内されたURLからアプリをダウンロードし、事前審査を進める。
そこはアプリ特有の作り方なのか、1ページ1答形式になっており、実に回答がしやすかった。

結果大変多い入力項目に対して、エラーを出したのは1回だけだった。
職業病だが、大文字小文字や半角全角の違いにすぐ目がいくということはとても大きいとは思うが。

だがはっきり言って「お金かかっていますねぇ~」とも思った。
大事なことはコスパ、ROIである。当然1ユーザとして見ただけで、ROIは図りかねるが、いかほどかかっていそうかの目星はつく。

山下もこの道20年、流石である。

「団体信用生命保険」と「疾病対策プラン」

ただ1つ難解だったのは、ご一緒にポテトはいかがですか的に案内された「疾病対策プラン」だ。
団体信用生命保険の場合、契約主である私が万一死亡した場合にその効力が初めて発揮されるが、疾病対策プランの場合、疾病等で働けなくなった場合にも保障が受けられる。

まだピチピチの43歳ではあるものの、いつ何時何があるかは分からない。

という訳で、金利はあがるが、家族の安心のためには申し込まない手はない。
ただ事前審査とは異なるルートを通ることとなったため、結果的にうまく申し込めていなかったらしい。。。

結局Webでは無く、紙で書いて郵送をすることになった。
そして更に私が押印漏れという初歩的なミスを犯し、再度郵送、銀行の方には大変ご面倒をおかけしてしまったことを付け加えておく。
そして完全なる私のミスなのに、めんどくさい等の悪態をついたことを陳謝しておく。
ちょうどこの頃、在宅勤務が2ヶ月を迎え、非常にストレスが溜まっていたことも付け加えておきたい(言い訳)。

ただありがちなことだが、おそらく疾病対策申込フローは後付けで、事前申込とはシステムやデータベースが分かれているな、と予想できた。
当然事前申込⇒疾病対策プラン申込と、違和感の無い流れを作るには、相当のコストがかかるだろう。
とにかく「費用対効果」が重要、その不便を補うのにその対価を支払うか、という天秤にはかけるべきである。
コチラの銀行様では、その対価を支払わない、という選択をしたのだろう。

弊社のようにクラウドベースで、比較的安価で、迅速に対応できるベンダであれば、、、
悔やまれてならない。。。

何か良い話っぽかったのに、結局営業かい~!
というツッコミが聞こえた気もするが気のせいだろう。

まあとにかくこうして事前審査も通り、残すは本審査、契約ラッシュである。

次回、最終回に続く

くたびれサラリーマンストーリー「山下、家を買う」最終話

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