金融業界のデジタルマーケティング入門「金融マーケナビ」

その他

くたびれサラリーマンストーリー「山下、家を買う」第3話

2021年2月3日 1,591 Views

このお話しは、弊社金融ビジネス推進グループに所属する山下が、住宅ローンの仮審査を経てマイホームを購入するまでの過程を描いたノンフィクションです。
前回までのお話しはこちら。

くたびれサラリーマンストーリー「山下、家を買う」第2話

くたびれサラリーマンストーリー「山下、家を買う」第1話

第3話「山下、現実を知る」

理想と現実

視察をすると決めた途端、『夢(理想)』を語っていた不動産屋が急に『金(現実)』の話をし始めた。
どんな物件があるのかと目を輝かせていた美人妻の目も死んだ。。。

まあとは言え、日本の超標準的と言えるサラリーマンである以上、住宅ローンを借りることは避けられない。
「住宅ローンを借りる金融機関を決めること」これが物件の視察までに並行して進めたことだ。

第3回にして、ようやくこの金融マーケナビに掲載されていてもおかしくない話題に触れたな、長いよ...
と思われる読者も多いかと思うが、住宅を購入しようとする人間が、
 ・どういった背景で
 ・何を考え、不安に思い、
 ・具体的に何に躓き
といったことを、赤裸々に語るのがこの連載の目的である。
最初に言ってよ、というお怒りも理解できるが、どうか気長にお付き合いを願いたい。

時を戻そう。

無限列車は止まらない

とにかく「住宅ローンを借りる金融機関を決めること」をした。

と、いきなり最初の挫折が訪れる。
結局ナンボかかるんですか?に対して色々と説明を受けたが、
物件自体の費用はもちろん、
・仲介費
・リフォーム費用
・諸手続に係る費用
・金融機関手数料
・登記費用

等々、到底一瞬では理解できない。
これが最初の挫折である。
何やねん、諸手続って...orz

登場人物だけを見ても、不動産業者、リフォーム会社、物件オーナー(管理会社)、金融機関、司法書士、、、と、無知な素人に寄って集まる恐ろしい人々に見えてくる。

おまけにそれぞれに手数料が発生し、いくらになるか物件が決まっていない。今の段階では大体しか分からないという。

怖い、怖い、怖い...とかなりビビっていたが、
「あぁ、そうですよね...」と爽やかに平静を装っていたことは正直に白状しておく。

まあとにかく、自己負担額も考慮し、
・どの程度を住宅ローンで借りる必要があるか
・またそれに伴い毎月の支払はどうなるのか
・そして何よりその条件で融資をうけることが可能なのか

といったことを把握するのが現段階で行うべきことだ。

腹をくくって、金融機関を選ぶことにした。
もう走り出した列車、いや無限列車は止められない。。。

金融機関を選ぶ

さて、話は変わるが既に弊社の金融ソリューションのご案内を受けていただいた方も多いかと思う。
改めて貴重なお時間を割いていただいたこと、そして今現在私の他愛ない連載に目を通すお時間をいただいていることに感謝を申し上げたい。

私は普段からたくさんの金融機関の方とお話をさせていただいており、自らローン申込みスキームの提案をさせていただいている。

こういった経験もあり、住宅ローンをくむならどの金融機関から借りるかは自分で決めるつもりでいた。
以前マンションを購入した際は、まだ金融機関とお仕事をしたこともなく、デベロッパーの言われるがままに契約を進めてしまった。
これからの人生の支出の多くを占める重大な契約であるにも関わらず、実に認識が低かったと思う。

カモネギである。

当然比較の目的は、もっとも金利の低い金融機関を選ぶため、である。
そのために私が思いついたのは、
①会社の指定口座であるメガバンク
②学校などから指定されることもある地方銀行
③近所の信用金庫
④比較サイト・アプリ

である。

結果的に、相談をしたリフォーム会社が、住宅ローン比較を行っている企業とつながりもあったことから、
④比較サイト・アプリを選択することとした。

①~③に個別に相談をすることが面倒であったからではないのだが、リフォーム会社を最初に訪れたのが3月の初旬。
物件の流動が激しく早めに判断をする必要があり、個別に相談をするよりも早く一気に集めることができる、と考えたことが大きい。

加えて当然ながらフルリフォーム、フルリノベーションをその会社へ依頼をするため、物件本体価格とリフォーム代金をまとめて計算してもらえることも分かりやすく印象が良かったためだ。

アプリを使う

とにかく④比較サイト・アプリを使い、複数金融機関の想定金利を得ることとした。
専用アプリをダウンロードし、入力を進めていくわけだが、、、ここでソリューション営業としての血が騒いだ。

「さてさて、随分とお金をかけていらっしゃるようですが、どれだけ使いやすいんでしょうかね?」
「どうせ大したことないんでしょ?」

など、この仕組みを作った方の苦労も考えずに、最低なことを思っていた事は正直に白状しておく。本当にゴメンなさい。

入力項目はさほど多くない、アピールだがおそらく弊社が手掛けたフォームの方が使いやすい。
まだ言うか!、と思われるかもしれないがそれだけ自信があるためだ。
何せWeb経由の申込みが倍増した金融機関さんもいるし!
スゴくないですか!
お問い合わせいただく場合は!!!
こちら!

...営業の血が騒いでしまいました、続けます。

基本情報、想定借入価格、返済想定年数、、、基本的な情報の入力を終える、実にあっけない。

本当に大丈夫なのか、、、という予想に反して結果は数日中に出た。
金利の低い上位2機関の結果が表示されていた。
個別に弊社メインバンクにもリフォーム会社から問い合わせを行ってもらったのだが、
この上位2社には敵わなかった。
ふーん、ちゃんとしてるんだ、、、と、信じていなかった訳では無いが、
信じやすい単純な性格を納得させるには十分な説得力があった。

この上位2社でも金利で0.1%の開きが出ていたため、迷いなくもっとも金利の低かった金融機関に決めることとした。

さあ、楽しい35年ローン返済の幕開けまであと一息である。
どなどなどーなーどおなー♪

第4話に続く

くたびれサラリーマンストーリー「山下、家を買う」第4話

金融マーケナビメールマガジン登録はこちら! ※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。